肉料理や魚料理はもちろん、サラダや炒め物、さらには揚げ物にまで万能に使うことができるオリーブオイル。
ヘルシーでおしゃれなだけでなく、健康にも良いという噂から、今でも非常に人気ですよね。
一度その万能さを知ってしまえば、使わない日はないなんて方も多いはず。
そこで今回は、オリーブオイルの種類と正しい使い分け方法についてご紹介します。
オリーブオイルは全部で9種類!?
昨今では、実に様々なオリーブオイルが店頭に並んでいますよね。
私は以前スーパーマーケットで品出し作業をしていた時期がありましたが、「油なんてどれも同じ」と思っていたところ、オリーブオイルの種類の多さに驚かされました。
あなたもどれを買うべきか、悩んだことがあるのではないでしょうか?
調べてみると、国際オリーブ協会(IOC = International Olive Council)では以下の9段階もの定義があるようです。
定義 | |
---|---|
エキストラ バージン オリーブオイル | 遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中0.8グラム以下で、 その他の特性が、IOC規格における当該カテゴリーに 相当する特性と一致するオイル。 |
バージン オリーブオイル | 遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中2グラム以下で、 その他の特性が、IOC規格における当該カテゴリーに 定められた特性と一致するオイル。 |
オーディナリー バージン オリーブオイル | 遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中3.3グラム以下で、 その他の特性が、IOC規格における当該カテゴリーの 特性と一致するオイル。 |
ランパンテ バージン オリーブオイル | 遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中3.3グラムを超え、 かつ(または)その官能特性が、IOC規格における当該カテゴリーで 定められている官能特性を有するオイル。 |
精製 オリーブオイル | 遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中0.3グラム以下で、 その他の特性が、IOC規格における当該カテゴリーに 定められている特性と一致するオイル。 |
オリーブオイル | 遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中1グラム以下で、 その他の特性が、IOC規格における当該カテゴリーの 特性と一致するオイル。 |
クルード オリーブ ポマースオイル | 特性が、IOC規格における当該カテゴリーに 定められた特性と一致するオイル。 |
精製オリーブ ポマースオイル | 遊離酸度がオレイン酸換算で100グラム中0.3グラム以下で、 その他の特性が、 IOC規格における当該カテゴリーに 定められた特性と一致するオイル。 |
オリーブ ポマースオイル | 遊離酸度が100グラム中1グラム以下で、 その他の特性が、IOC規格における当該カテゴーに 定められた特性と一致するオイル。 |
これらには食用として適さないものも含まれているため、もちろん全てをスーパーで購入できるわけではありません。
しかし、オリーブオイルにこれだけの種類があるとは、ビックリですよね!
バージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルを押さえればOK!
上でオリーブオイルは細かく分けると9種類の定義があるとご説明しましたが、その違いを舌で感じ取るのは、あの彦摩呂さんでも難しいでしょう^ ^;
そこで一般的に分類し直すと、「バージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」の2種類に分けられます。
バージン オリーブオイル | ピュア オリーブオイル | |
---|---|---|
製法 | オリーブの果実を絞った 100%オリーブオイル | バージンオリーブオイルに 何らかの加工をしたもの |
風味 | 高い | 低い |
栄養価 | 高い | 低い |
癖 | 強い | ほぼ無い |
価格 | 高い | 低い |
簡単に違いをご説明すれば、オリーブ100%オイルかそうでないかということです。
もちろん、お察しの通り良質なのはバージンオイルで間違いありません。
しかし、味の癖や価格面を考慮すると、上手に使い分けたいところですよね。
料理を格上げするオリーブオイルの上手な使い分け方法
オリーブオイルの使い分け方法としてよく言われるのは、「生食」か「加熱料理」かです。
バージンオリーブオイルは香りが高いのが特徴ですが、実は加熱するとその香りはすぐに飛んでしまうのです。
そのため、生食にはバージンオリーブオイルを、加熱料理にはピュアオリーブオイルを用いるのが一般的です。
上記を踏まえ、オリーブオイルの主な使い分け方法を表にまとめましたので、どちらを使うべきか迷った際の参考にしてみてください。
バージン オリーブオイル | ピュア オリーブオイル | |
---|---|---|
パン | ◯ | △ |
カルパッチョ | ◯ | △ |
サラダ | ◯ | △ |
炒め物・焼き物 | △ | ◯ |
天ぷら・フライ | △ | ◯ |
煮物・鍋 | △ | ◯ |
汁物 | △ | ◯ |
オリーブオイルの使い分けで賢く料理しよう
今回は、オリーブオイルの種類と使い分け方法についてご紹介しました。
オリーブオイルには非常に多くの種類があり、意外にも奥が深いことがわかりましたね。
正しく使い分けることができれば、それだけで料理が一つ格上げされ、コスト削減にも繋がります。
今回学んだことをぜひ活かし、賢く料理しましょう!